私が幽霊になった日

序

「えぇ。そうです」

「絶対？」

　レオは真剣な表情を浮かべた。

「はい。これをしなければ死に、永遠とここでさまようことになります」

　表情を変えずに言うレオに、私はきっと顔がひきつっていたに違いない。

　私はすぐに試練を乗り越える事を決意した。

　それから間もなくのこと。時が止まっていたかのように辺りの喧騒が聞こえ、それに紛れて救急車が来る音を耳にした。