約束の日

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え? 俺は目を疑った。 誰も居ないはずの俺の部屋に知らない男が立っていた。しかも本棚を眺めている。 ど、泥棒 !? しかも、男は ゆっくり振り返った。 無駄にボタンが多い服を着ており、ズボンは ピチピチ。体格は良くも悪くもなく…いわば普通。歳は…20代。目は垂れ目で、茶髪で短め。 「う、うわー」 俺は携帯を取り出しながら、踵を返し 走った。 け、警察に… 「ま、まった。翔!怪しいものじゃないって!」 男が叫んだ。…俺の名前知ってる!?調べたのか!! 携帯のボタンを押す 1、1… 「未来から来たんだよ!」 え?最後のボタンを押さずに俺は止まった。振り返ると、開けたドアの前に立っている男が 微かな笑みを浮かべながら言った 「こんにちは睦月翔君。俺の名前は睦月光、2552年から来ました」
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