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「下の時間軸は、殺された被害者がいる世界。上の時間軸は被害者がいない世界になっちまう。そんで、トラベラーが帰る世界は、上の被害者がいない世界」
中心から上の時間軸に弧の矢印をシュッと引く。
「え、世界は2つに別れるの!? 」
疑問に思ったことをそのまま口にだす。
「いやいや、まさか。平行世界っつても、下の世界はもう無くなる。上の被害者のいない世界が現実の世界となるんだ。」
「じゃあ、被害者に関する記憶とか、被害者が成し遂げた功績とかは無くなっちゃうわけ?」
光兄が微かに笑う
「確かに被害者に関する出来事は無くなっちまうな。ただ、功績とかは 被害者以外にも成し遂げる人が必ず出てくるだろ?だから違う人がその被害者の功績を受け継いでたりしてるんだな」
それはそうだけど…
時間軸がズレにズレまくったら…
「危険じゃん…タイムマシン危な過ぎでしょ。未来変わりまくるじゃん!」
光兄は 何故かドヤ顔になった。
「だから、時空警察がいるし、タイムマシンに仕掛けも付いている」
「仕掛け?」
ああ。 光兄は 頷きながら腕を前に出した。
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