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その手首には 腕時計とは言い難い少し大きめの 不思議な機械があった。
形は直方体。一番上の面の下半分は画面であり 日本地図のようなものが映っていた。
上半分は、左側に202061410と画面に映し出されており、右側には赤い丸のボタン、黄色い四角のボタンがあった。
「これは?」
「タイムマシン」
「えぇぇー!!!!」
目を見開いて叫んだ。タイムマシンがこんな小さくコンパクトな物とは思ってなかったからこれは普通に驚く。
もっとタイムマシンというと…
「大きいものだと…」
光兄が頷きながら
「まぁ昔政府が持ってたのは大きかったんだけどな。改良に改良を重ねて、今はこんなコンパクトになったんだ。持ち運び便利だろ」
「政府?」
「最初は政府がタイムマシンを所有してたんだ。今はタイムマシンを持てるのも、世界で数人だけって法律で決まっている」
数人?タイムマシンは一般使用されてない様だ。
しかし、光兄がその数人に入ってるということは…
「光兄、実は凄い人だったんだ。若いのにタイムマシンを持ってて…」
光兄が笑う、
「いや、違う違う。代々 睦月家が持つと決められているんだよ。」
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