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「監視カメラと盗聴器付きなんだ!!」
一気に体の力が抜けた。案外普通な仕掛けだった。
それでも光兄は続ける
「これでリアルタイムに時空警察のとこに映像と音声が行くから、悪事を働かそうとしても防げる。しかも元の時間に帰るとこれだ」
「シュ」と言いながら光兄は自分の首を切る真似をした。
「なるほど…じゃあ光兄がこうやってタイムマシンや未来のことをこうやって話してるのもまずいんじゃ?俺が何かしでかすかもしれないし、未来変わるかも…」
「だから、行動起こさなければ未来変わらないって。話だけなら次の仕掛けでも対応出来るし」
「次の仕掛け?」
光兄が「しまった」と言わんばかりの表情になって、こう言った。
「…今は言わない」
今は言わないということは、いつかは言ってくれるのか。
「ま、第一俺は翔の手紙で来たわけで、あまり未来には影響しないよ。最初にも言っただろ」
声の調子を戻して光兄が言った。
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