プロローグ

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『こんにちは。この手紙を受け取ったあなたは 僕の子孫です。 もしタイムマシンが出来ているなら 2020年6月14日に 来てくれませんか? 場所は………… 下に僕の写真を貼っときます。 来たときはお互いの時代の話でもしましょう。 もちろん、秘密事項があるなら 秘密にします。 待ってます。  2018年 12月14日    睦月 翔   』 中学生3年生の頃、ただの興味本位で書いた、未来への手紙。 これを 将来、自分の息子に渡す予定。 その息子も息子に渡し、そのまた息子へ―― 代々受け継いだ手紙は やがて タイムマシンが出来てる時代の俺の子孫の手に落ちる。 これが俺の計画。 勿論、成功する確証はない。 未来の俺の息子が手紙を渡さないかもしれないし、どこかで手紙が途切れるかもしれない。 第一タイムマシンが出来上がってるとも限らない。 それでも俺は手紙を書いた。 強い意志が未来を変えると信じて。 俺の名前は 睦月 翔(ムツキ カケル) 明日で17歳になる高校2年生。 手紙を書いて2年―― 2020年6月14日が明日 訪れる。
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