約束の日

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「そういえばさ、今日のニュース見た?ウツギの花事件」 俺は2人に尋ねた。 「あぁ新聞で見た見た。遺体はナイフで何度も刺され…そっとウツギの花が…こえぇ!漫画みたいだな」 「被害者が大学生の事件でしょ?可哀相に…犯人死刑ね死刑!」 健一と葵が 語りだした。二人とも事件は知ってるらしい、なら… 「その事件10年前もあったんだって、覚えてる?俺らが 7歳くらいか」 2人とも 驚いていた。 「そうなの?」 「いやぁ知らないなぁ」 「しかも犯人捕まってないんだって」 2人とも 固まった。 「指紋は残ってるらしいけど、今だ逃走中」 健一が 思い口を ゆっくり開いた。 「じゃあ、同一犯かな…」 「まぁ、今後の捜査で分かるだろうなぁ」 「でも、指紋もあるのに捕まらないって凄いね…」 《キーンコーンカーンコーン》 「あ、席つかないと」 「じゃあね。2人とも起きとくように!」 「あれ、俺もばれてた?」 「目が赤い!」 そう言って、俺達は席についた。確かに葵の言う通り、指紋もあるのに 捕まらないのは 凄い。 そんなことを思いながら授業が始まった。
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