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『構わんだろ。その為に合鍵預かってるんだし。』
そう。君嶋先生は編集部に自分の家の合鍵を預けている。
これは君嶋先生からの提案で、原稿を受け取る日に自分がいなかったら、部屋で待っておいてくれ。ということらしい。
いちいち編集部と君嶋先生の家を行ったり来たりしなくていいように配慮してくれたそうだ。
本当に良い先生だな。
「分かりました。じゃあまた後で。」
そう言って電話を切ると預かっている鍵を使って、君嶋先生の部屋へと向かった。
勝手に入るのは少しだけ気が引けたが、すれ違いになるよりはマシだろう。
玄関ホールを過ぎ、エレベーターに乗り、先生の部屋がある最上階へ。
俺が乗ったエレベーターは、あっという間に最上階へ着いた。
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