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「え~っと…先生の部屋は…」
何部屋かある中で、鍵に記されている部屋番号を探す。
「お、あった。ここだな。」
恥ずかしながら、編集者として君嶋先生の家に来るのは初めてなんだ…。
というのも、つい最近担当替えがあったばかりで、まだ馴染みがない。
ずっと担当が変わらない出版社もあるようだが、ウチは数年単位で変わる。
そこには、編集者に色んな作家を担当することで編集者としての技術を付けさせ、
作家側にもまた、色んな編集者が担当になることで、マンネリになるのを防いでいる。
それは当然愛称の良し悪しも起こるが、その中でも上手くやっていけるような人間性も養うことを目的としている。
鍵を開け、室内に入る。
「うわっ。」
流石に広いな。
長年活躍してると、こんな家に住めるようになるのか。
(玄関だけで俺の家の一部屋ぐらいあるんだけど…。)
ちなみに俺の家は六畳一間のアパート。
比べるまでもないが、流石にへこむぞ?
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