鬼頭 平蔵(おにがしら へいぞう)

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(ちっ…これだから最近の若い奴は…。) ワシは内心で舌打ちした。 そんないつでも分かるようなことを言われても仕方ないだろう。 それよりも大事なのは─── 「第一発見者は?」 「は、はい!あちらです!」 巡査の視線の先。 そこには20代ぐらいの若い男がいた。 ただ、顔色は悪いな。 …まぁ無理もない。警察官だってどれだけ死体を見ても、慣れるもんじゃない。 長年警察官をやってきたワシだって慣れている訳じゃないんだ。 ただ感情に折り合いをつけているだけ。 そして犯人を見つけるのが警察官の使命だし、死んでいった者に対しての供養になる………と信じている。 そしてワシは第一発見者とおぼしき彼の元へと向かった。
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