鬼頭 平蔵(おにがしら へいぞう)

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スポーツ刈りで高身長、細身だがスポーツ選手のように筋肉質な身体。 それが今、ワシの声に返事をした刑事 『加賀見 昴(かがみ すばる)』 まだ24歳だが刑事であることに誇りを持っている良い警察官だ。 「出版社に行くぞ。」 「はい!でも、ここは…」 「それは他の奴等に任せといて構わん。」 「分かりました!」 加賀見が捜査一課に配属されて、ワシが教育係になった。 ワシも50代後半。 年齢を考えれば、ワシが育てるのはこいつが最後だろう。 だから今の内に教えられることは教えておく。 ……ま、教えられることなんて殆どないんだが、な。 教えられるのは、あくまで基礎的なものだけだし、捜査において想定通りに進むなんて稀。 どんな状況でも対処できるようにしておくのが、本当に教えるべきこと。 こうして事件現場を後にしたワシ達は第一発見者の出水さんが働いているという出版社、春望社(しゅんぼうしゃ)へと向かった。
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