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「ふんふふんふ~ん♪」
俺の名前は
出水 京矢(いずみ きょうや)
今日は仕事で、とあるマンションにやって来た。
その仕事というのは、『原稿の受け取り』。
そう、俺は出版社に勤めているんだ。
俺が来たマンションには小説家の
君嶋 英彦(きみじま ひでひこ)先生が住んでいる。
君嶋先生は小説家になって30年というベテラン。
推理小説やミステリー小説を主に書いていて、ファンも多い。
中年のメタボ真っ只中だが、おおらかで豪快な人だ。
細かいことは気にしない人で、男らしい人。
体型的にはドラ🌕もんに近い。
昔、一晩で数百万の飲み代を使ったっていう武勇伝もあったっけなぁ。
でもとにかく豪快な人っていうのは本当だ。
「え~っと…部屋番号は…。」
マンションのオートロックシステムに部屋番号を入力する。
『ピンポーン』というチャイム音が聞こえた。
しかし、1分近く経っても返答がない。
「んっ?」
俺は首を傾げた。
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