#1 ツきの神

2/5
前へ
/7ページ
次へ
6月22日、天気のいい日。 今日は学校がない日だから、友達と買い物をしようと思っている。 とは言っても、友達がいない同然だから、1人だけの親友の 姫城 嵐舞 (キジョウ ランブ) と男どうしで買い物する事になっている。 今日買う物は漫画とゲームくらいの物だが、こういった娯楽がライフラインとなっている俺にはかけがえのない重要な買い物だから、欠かすわけにはいかない項目なのだ。 とりわけ、ゲームは最重要項目だから、今あるゲームに完全に飽きる前に次のゲームを買わなければならない。 今日は10時30分の待ち合わせで、俺は10分前に来て5分経ったから、後5分くらい待たなければならない。 嵐舞とこれから行くゲーム屋はレアなゲームも高確率で手に入るし、何より安い。その上知っている人が少ないから、穴場とも言える店だ。 いつもその店には人がいないから、今日も俺と嵐舞と店員だけの空間になるだろう。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加