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「お待たせ~」
来た。 やつ(嵐舞)が来た。
約束の2分前、やつはやっと来た。
「よし、行くか。」
すぐにゲーム屋に行くようにする。
やつに先手を打たれる前に。
「あ、待って。ジュース買ってくる。」
どうやら先手必勝の言葉は嘘っぱちのようだ。
この前も1.5リットルのジュースを買った。
それだけならいいのだが、それに10分もかかるとなると厄介だ。ゲームを選ぶ時間が少なくなる。
「ちょっと待っててね~」
そう言ってやつは近くのコンビニまで向かって行った。
「できるだけ早くしろよ~!」
念のため声をかける。
「うん、できるだけね~」
ダメだ、肥をかけてやりたい。
待つこと9分、やつにとってのできるだけは1分のようだ。
「いや~、今回は早かったね~!」
五月蝿い、1分に早いも糞もあるものか。
こいつはケツに火がついても焦らないだろう。
心の中の悪態を察知したように、嵐舞は俺の顔を不満そうに覗き込んでいた。
「なんだよ、文句あるのかよ?」
本当に心の中読めるんじゃね?
顔に出さないようにしていたのに、こんな質問をされると心底ビビってしまう。
そんなことをしてるうちに、ゲーム屋に着いた。
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