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「あれ?」
思わず変な声をあげてしまった。
それくらい目の前の光景には違和感があった。
その違和感の正体はゲーム屋の中に先客がいることだった。
「あれ?先客がいるなんて珍しいこともあるものだねぇ」
嵐舞も気づいたようだ。
その瞬間、冷たく鋭い視線が向けられた。
一瞬動揺し、その視線の主がゲーム屋の中の先客だと気付くと、先客はいつの間にか彼の視線はゲームの棚に戻っていた。
「あ」
また変な声をあげてしまった。
彼の持っているゲームの中に今日の小遣いが支給されるまで狙っていたゲームがあったというのが変な声をあげてしまった理由だ。
こうなったら…
「すいませ~ん」
俺は彼に声をかけた。
「それ、譲って頂けませんか?」
俺はできるだけ丁寧に声をかけた。
「ん?無理」
彼、いや、野郎は俺の敬意を踏みにじった返事をしやがった。
「そのゲームをこの私様に譲りやがれでございますです、こん畜生の糞野郎様」
できるだけ丁寧に、優しくもう一度声をかけた。
本当に自分では丁寧に話しかけたつもりだったんだ。許しておくれ。
「は!?ブチ殺すぞ!?」
(^^; → (;´д`) →┐('~`;)┌
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