#1 ツきの神

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「あれ?」 思わず変な声をあげてしまった。 それくらい目の前の光景には違和感があった。 その違和感の正体はゲーム屋の中に先客がいることだった。 「あれ?先客がいるなんて珍しいこともあるものだねぇ」 嵐舞も気づいたようだ。 その瞬間、冷たく鋭い視線が向けられた。 一瞬動揺し、その視線の主がゲーム屋の中の先客だと気付くと、先客はいつの間にか彼の視線はゲームの棚に戻っていた。 「あ」 また変な声をあげてしまった。 彼の持っているゲームの中に今日の小遣いが支給されるまで狙っていたゲームがあったというのが変な声をあげてしまった理由だ。 こうなったら… 「すいませ~ん」 俺は彼に声をかけた。 「それ、譲って頂けませんか?」 俺はできるだけ丁寧に声をかけた。 「ん?無理」 彼、いや、野郎は俺の敬意を踏みにじった返事をしやがった。 「そのゲームをこの私様に譲りやがれでございますです、こん畜生の糞野郎様」 できるだけ丁寧に、優しくもう一度声をかけた。 本当に自分では丁寧に話しかけたつもりだったんだ。許しておくれ。 「は!?ブチ殺すぞ!?」 (^^; → (;´д`) →┐('~`;)┌
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