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―――昼休み
天花女学校・中庭
煌「お、来た来た。」
中庭で客(楓)を待って10分。ようやく中庭に姿を表した。
煌「遅ぇよ、楓。何で一緒に学食喰ったのに10分も遅刻すんだよ。」
煌の言葉にセレナが返す。
セレナ「楓ちゃん、あれからラーメン替え玉したんだよ。」
煌「また!?お前何で昼に二回も替え玉すんだよ。喰いすぎだろぉが。」
此処、天花女学校の学食のメニューは豊富で、ハンバーガーなどのジャンクフードから高級料理や郷土料理まで幅広く存在する。
勿論、たった今楓が食べたラーメンも存在する。
楓「いや~まさかラーメンに胡椒入れたらあんなに美味しくなるなんて思わなくて………。教えてくれてありがとう、煌ちゃん♪」
煌「待て。礼を言うのはまだ早い。本題はここからだろうが。」
そう。今回は髪を切るのが目的の筈だが、当の本人は―――
楓「あッ!―――そうだったね!すっかり忘れてたよ!」
煌「…………はぁ……。………なんか、先生の気持ちが分かってきた気がするよ……。」
額に手を添え、ため息をつく煌。
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