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煌「じゃまず此処に座って。」
煌が示した先には、パイプ椅子が置かれてあった。場所も木陰の下で、しっかり客の事も考えているようだ。
セレナ「でもこんなのどうしたの?ずっと此処にあった訳じゃないでしょ?」
煌「職員室からちょっとな。」
雲雀「拉致ってきたの?」
煌「いや……拉致ってきたってお前………。だいたい、これは来客用の椅子だから普段必要無いだろ?だからちょっと借りてきたんだよ。」
楓「ねぇねぇ!早くしよーよ!なんか私、ワクワクしてきたぞぉ!!」
煌「はいはい、わかったよサ○ヤ人。」
はぁ…… とため息をつきながら椅子に向かう煌。
髪を切られる本人は何故か無駄にウキウキしていた。
楓「さぁ!見せてもらおうか!他とは違う、煌ちゃんの切り方とやらを!!」
煌「お前、ちょっとそっちの道に走り出した?」
そう言いながら、煌はある物を取り出した。取り出したものはハサミ……………ではなく、彼女の必需品である刀だった。
彼女は腰を下げ、足の位置を変え、抜刀の構えをとった。
煌「いいか楓。何があっても絶対に、1㎜も動くなよ?少しでも動いたら致命傷になりかねない。いいな?」
少女は語るようにゆっくりと言葉を繋ぐ。
楓「あの……煌ちゃん?何する気?今後ろ見えないから説明して?…………おーい!みんなも何か言ってよ!何が起ころうしているの!ねぇ!」
セレナ「えー………っと………。」
麻那「煌ちゃんの言う事を聞いた方が身の………いや、未来のためよ。」
楓「未来のため!?そんな大変な事なの!?ねぇ!?」
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