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『だったら、なんで?』
『親不孝者ね』
『でも、電話の挨拶くらいはできるから』
アイラはそこで完全に閉口していた。
『ミカに直接支払わないといけないのよ』
『ミカって誰?』
『私の従姉よ。ミカが全部の手続きとか、予約とか済ませるから』
『クレジットカードじゃダメかな』
『カードで大丈夫よ。全員が全員、そんな一気に支払えないじゃない』
『そうだね』
『飛行機のチケットも探して欲しいなら、ミカに頼めばいいわよ。旅行代程は安くならないけど、たぶん、ミカなら簡単に探せるはずだから』
『そうか』
『ねえ、そっちの休みいつなの?』
『アイラはもう休みだろう?夏休みだから』
『そうよ』
『俺の方はどうだろ。たぶん――クリスマス前まではあるだろうけど、大した問題じゃないから。アイラの仕事は?』
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