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「私はジークハイト・バイルシュミットだ、このギルド、イージスのマスターをやらせてもらっている、それと私を呼ぶときはジークでもマスターでも構わない。」
そしてジークさんは次はお前だと言わんばかりにレオンさんに視線を向けます。
「次は俺かな?俺はレオンハルト・ヴィンセント、長いから呼ぶときはレオンで構わないよ、後はそうだなー、ギルドには所属してないけどフリーでいろいろな仕事をしてるくらいかな?」
レオンさんは言い終わると微笑みを崩さないまま私に紹介を促します。
「私は・・・えっとこっち風に言うなら、シイナ・クジョウです、苦手なものはイケメンで嫌いなものもイケメンです。」
キッパリスッキリ爽快に私はそういい終えました。
洸のことをねちねちと嫌味たっぷりに話したからかイケメンが嫌いという私に二人は苦笑いを浮かべています。
「そ、そうか、というとシイナはレオンのこともダメか・・・?」
ジークさんは難しい顔をしながらそういうと私にそう問います。
「レオンさんには助けていただきましたし、それに偏見は持ちたくないのでなんともいえません。」
正直に自分の感情を吐露するとジークさんはならばいいかと一人で頷く。
「シイナ、お前、歳はいくつだ?みたところ16,17という感じだが?」
「えっと、16であってます。」
「そうか、ならちょうどいいな、君が帰るための方法はこちらでも探す、だが異世界など聞いたことがないためおそらく難航するだろう、そこでだ、君の年齢も考えこちらで暮らしていくに当たって必要な知識なんかを魔術学園で習得してもらおうと思う。」
「学園ですか?あ、あの私魔術とかそういうのは使えませんよ?」
急な提案にしどろもどろになってしまう私に見かねたのかレオンさんは助け舟を出してくれる。
「急で混乱してるだろうけど、マスターがそういうからにはクジョウさんには魔力があるからだと思うよ、帰る方法は俺も片手間で悪いけど探してみるからさ。」
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