友達ですよ椎奈ちゃん!!

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はろーみんな大好き美少女椎奈ちゃんですよー? ・・・すいません、調子乗りました。 とはいっても、私がこんなことをいうのにも訳がありまして。 あのおバカさんに巻き込まれてから始めて意識を取り戻すとですね、なんと私の視界一面にうっそうと広がるのは青々とした木々。 だいたい、こういうところに飛ばされると、定番の魔物かなんかが襲ってきて、私の天敵の、超天敵のイケメンさんが駆けつけて助けてくれるってパターンになる。 そしてよく眼を凝らしてみると、がさごそと前方の茂みが怪しく動いてるの。 これね、もうフラグ立っちゃってるよね? 「グルォォォ!!」 はいはい、定番よろしく大きな森のクマさんが鋭い爪を振り上げながらその体には似合わない速さで私の目の前まで一気に来ちゃいました。 「えっ、ちょ、ちょっと待とうよ!!わ、私はさっきここに着たばかりだし、多分そんな美味しくないって、ほら、見て?胸だって平均サイズだよ!?」 テンパって正直なところ意味の分からない叫びを上げてしまいました。 ですがどうやらクマさんには私の渾身の叫びはとどかないようで無情にもその半端な刃物よりもよく切れそうな爪を私めがけて振り下ろしました。 やば、イベントが起きない・・・もしかして私の美少女度が足りない? 美少女じゃないと助けないなんて全くこれだからイケメン主人公君はと半ばあきらめてしまいました。
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