22人が本棚に入れています
本棚に追加
私は命を救ってもらった手前レオンさんに対しNOとは言えず彼にも話を聞いてもらうことにしました。
「実は私多分こことは違う世界から来たんです、それでその途方にくれて、ついでになにかに襲われていたところをそこの方に助けてもらったんです。」
さすがにこれだけじゃ信用がないかと思いなんでここに来ることになったのかを洸に巻き込まれたということを強調して懇切丁寧に説明をした。
「「・・・」」
話を終えると二人とも何かを考えているのだろうか、眉間にしわを寄せている。
やっぱりこんなのじゃ信用ないのだろうか?
いざとなったら洸を探すほかに手立てはない、だけどまた向こうでも二の舞をふみそうで個人的にはいただけない。
「今こちらで確認がとれた、確かに勇者の名前はコウ・ツキシマだそうだ、それもほんの5分前に召喚されたらしい、もっとも正式な発表は明日で、今日は国王を始め国の重役と俺を含めた各マスターしか知りえない情報だ。」
おじさんがそう言うと今度はレオンさんが左耳に着いている、ひし形の空洞のピアスの中心にある青い宝石をひと撫でし言葉を紡ぐ。
「こちらでも確認が取れました、おそらく彼女の言ってることは事実でしょうね、それでどうします?」
「まあ、とりあえず怪しい子でもないと分かったんだお互いに自己紹介くらいはしておこう。」
おじさんはそういうとまずは自分からと名乗り始めました。
最初のコメントを投稿しよう!