30人が本棚に入れています
本棚に追加
剣の柄を握りなおし、
「行くぞっ!」
ロズクの合図で駆けだす。出口の賊に向かって。
相手は四人。人数では不利だが、勢いでつっきれそうな気がしていた。もう何人もの賊を倒している。腕には自信があった。
出口の賊が、向かってくるラウナとロズクに気がついた。剣をかまえる。
「やろおおーっ!」
そこへ、叫びながらつっこんでいった。剣が交わる。
ラウナは走ってきた勢いで押した。相手がつんのめった。そこへ剣を振り下ろす。血飛沫がとんだ。一人目をたおした。残り、三人。
ロズクのほうも剣を交えていた。だがこちらの相手は強かった。勢いだけでは倒せず、動きが止まった。その隙にあとの二人の賊が襲いかかってきた。
とっさにラウナが間に入る。
最初のコメントを投稿しよう!