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正直なところ、そんなものを拾い出してきて、いったいどうするか、何に使うのか、などということは誰も全然考えていなかった。とにかく村のみんなに正体を見せてやろうというだけだった。
それがいったいどういうものなのか、中身がどうなっているのかも全然わからなかった。自然の物ではないということぐらいはわかったが、そこまでだった。
神の宝玉か――。
だとしたら、これは、われわれに何をもたらしてくれるのだろうか。御神体としてまつるか――。
ラウナに限らず、誰もが多少なりともそんなことを考えながら山を下りていった。
これを見たら、村のみんなはどう思うだろうか。
久しぶりににぎやかな日になりそうだな、とラウナは思った。
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