真夜中の依頼

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 暗がりの中ポツン灯るクリーニング屋の電気。そこに一台のワゴン車が横付けする。  それに気がついたクリーニング屋から店員が出てくる。陽一だ。 後ろの荷台から緑色のビニールシートで出来た大きな袋を抱え上げる。 運転してきた親父さんと二人ですべて運び込む。 「今日は少し多めだね」 ポツリと言うと親父が袋を開けながら笑う。 「大きな手術があったらしいからな。数あればこっちにも利があるってもんだ」 袋の中身は医者の手術着一式。手袋とマスク以外はすべてある。
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