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そして、その血を集める仕事が『太陽クリーニング』の裏業務に定着している。
そんな訳で陽一にとって血の染み抜きはお手の物で、犬まで綺麗に出来た訳。
でも今陽一がやろうとしているのは少し違う…。
「じゃあ、始めるぞ」
犬が小さく鳴いた。
「水抜き業。始めます」
そう小さく言って、陽一は犬の腹の傷の上に右手の人差し指の平を当て目を閉じて深呼吸。吸って吐いて次に吸うのと同時に変化は起こった!
犬の体から何か液体が大量に噴き出し、次の瞬間!犬は古びた瓦礫の様に脆く崩れた…。
仕事的に言えば、乾燥作業ハードバージョン。
右手に触れる物がなくなり、陽一が左肩の上を見上げると…そこには直径50cmほどの赤い犬が無重力空間のジュースの様に浮いていた。
それを確認すると、今度は空いている右手の人差し指を地面の血溜まりに当て、引っかけて持ち上げる様に指をクイッと上げる。
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