日常?

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 母は子犬の形の肉塊に小麦粉をふると、ゆっくりと手招きを繰り返した。  するとまな板の上の肉塊がゆっくりと足を上げた。 「そうそう!少しずつでいいからね。疲れたらこの板の上で横になってなさい」  言われると子犬はにパタリと足を下ろした。 「魂が定着すれば毛が生えてくるから。そしたら形も落ち着くでしょう?」  母がそう言って台所に戻っていく。 「自分も戻るね」  陽一は何事もなかった様にエプロンをかけ直し、店頭に戻って行った。
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