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もし、俺が兄ちゃんと
同じ瞳を持って産まれていたら、
母さんに愛されたかな?
「この家を継ぐのは葉瑠さんなのよ。
あんたなんて、ただのお飾りなんだからね!!」
もし、俺が家を出たいなんて
言い出さなかったら……
「ずっと一緒やけん、もっと頼るっち」
「でも」
「帝に辛い思いばっかりさせてごめん」
兄ちゃんまで、涙を流させずに
済んだんやろか?
もし、
もし、
もし……
考えれば考える程、自分の存在が分からなくなる。
産まれて来たのは何の為……?
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