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僕の封印を解いてくれたのだってギル兄さんだ。
なんでも僕は、魔力が人より多いらしい……
だから、僕が赤ちゃんの頃、自分で無意識上に封印をかけたんだそうだ。
本当に僕は、ギル兄さんには感謝してる。
ギル兄さんは僕が知らなかったことを毎日教えてくれる。
食事は美味しいということ。
寝るときはベッドというもので寝るということ。
愛されるということ。
生きているということの幸せさ。
毎日が新鮮で楽しかった。
毎日代わり映えのしない捨てられていない頃の生活と比べると大違いだ。
ギル兄さんは僕なんかのために毎日時間をとってくれた。
本当に僕は嬉しかった。
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