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だけど丁度僕が8才になった頃、王族が何者かに襲われるという事件が起こった――…。 当然、その国の人々は、驚き、動揺し、恐怖した。 僕だってそうだ。 そんな物騒な国に自分達が住んでるなんて、恐怖するに決まってる。 だけど、ギル兄さんは違った…… 自分だって怖いはずなのに、 毎日気が気でない人々のため、一生懸命頑張ったんだ。 必死に依頼を受けて、時には町へ降りて 不安がっている人々を勇気づけたりもした。 すこしでも、悪い噂が人々に届かないように、 国の周りの害のある魔物から、今まで以上に頑張ってボロボロになるまで討伐して…国の人々をまもったんだ。 ギル兄さんはいつでも何かがあると、真っ先に家を飛び出して、笑顔で家にもどっくるような人だった………。 本当にギル兄さんは、光のような人だったんだ。
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