プロローグ

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私が意識を取り戻したのは、壁一面真っ白で 窓にはカーテンのかかった 四角形の部屋だった。 私はベッドの上で状況を把握できずにいた。 隣で看護婦が点滴を代えていたのだが、私が意識を取り戻した事に気付いた。 私の顔を見るなり、「今医師を呼んで来ますね」と足早に行ってしまった。 (私は何故生きてるのでしょう?) 看護婦が医師を連れて戻ってくるのは、早かった。 「川村さん聞こえますか?」 男性の声がする。医師はさわやかだった。 「はい、聞こえます」 私は医師の質問に答える。
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