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私は、メールを開く。
また頼み事だった。友香さんからの頼み事は厄介事の確率が高い。
自分でやればいいのに彼女は私に押し付ける。
それは、引退したからという事もあるのだろう。
「授業お疲れ様♪私の知り合いがそっちに行ったから、理事長室まで連れて行ってあげてね(ゝω・)」
やっぱり予想は当たり厄介な物だった。
私は、メールを返信する。
「知り合いって誰ですか?あと、何処に居るんですか?」
この学園は、普通より敷地面積が広い。中央に職員校舎、西に中等部校舎、東に高等部校舎、南に体育館、その体育館の左右には各部の部室がある。
体育館の裏にはグラウンド。テニスコートやプールももちろんある。この天明学園の周りは高い柵で囲まれていて、北にある正門からしか出入り出来ない。
(友香さんの知り合いとは誰なのだろう?)
そこも聞けば良かったなと今更ながら思う。
周りを見てから窓の外を見る。
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