4人が本棚に入れています
本棚に追加
*ヒロインSide*
やっぱり8月は暑い。
に加えて隣におるこの男 忍足謙也 も熱い。いや、熱苦しい、ゆーた方が正しいんやろか。
この男がおるだけで周りの温度が 10度以上高くなる気がする。ホントに迷惑な話やで。
『んでな?俺の飼うとるイグアナがなって彩夏聞いとるか?』
あ~、暑いなぁ。熱いなぁ。
でもま、なんやかんやゆーて 謙也に想いよせとるウチ。
うちの恋も熱々やぁ…
『おーい。』
机に頬をくっつけて何も返事せんうちを心配したんか、
謙也が手をふりながら”大丈夫かぁ”とか言うてくる。
”大丈夫やで”とか心の中で呟いて。
「ほんで?イグアナちゃんがどしたって?」
『うぉ!聞いとったんかい!』
…ナイスやで、謙也。その反応、求めてた←
『ほんでなぁ、イグアナがこれまた可愛いねん!いや、天使か思うぐらい。』
…ふと思った事。イグアナの名前何!?的な。
「なぁ、謙也」
『ん?なんや』
「イグアナイグアナ言うてるけど。そのイグアナちゃんの名前、ないん?名前で言うてあげな可哀相やで。」
聞いた途端に青くなっていく謙也。
『そ、そんな事どーでもええねん。気にする事ちゃうしな、ハハハ←』
とか。わざとらしい笑いしながら自分の席に帰ってった。
ま、謙也の事やから?
”浪速のスピードスター”にちなんで”スピーディーちゃん”とかダッサイ名前つけとんやろな。
あー、笑える。
謙也がのいて、10度ぐらい涼しくなったうちの周り。
ちょっと寒いぐらいや。
多分うちには
”暑くて熱くて熱苦しい”ぐらいの温度が丁度良いんやろな。
クラスメートの白石と笑いながら話しよる謙也見ながら、
やっぱり”スピーディーちゃん”は無いよな…
そやな。彩夏とか言う名前付けてくれとったら最高に嬉しいな。
とか心の中でニヤケてみたりして。
最初のコメントを投稿しよう!