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「って…亜依…亜依ちゃーん。」
ヤスアキさんは、言葉が止まってしまいました。
「話はそれで終わりなの?」
「ああ。」
「アンタの実家は、本当に資産家なの?アンタのお父さんは、総務省のお偉いさんなの!?」
アタシは、少々怒りをこめて言いました。
「亜依ちゃーん…もしかして…怒っているの?」
「アンタの両親は、広尾の小さき…なんとかの病院で生まれたと言っていたわね…アンタもそこで生まれたの?」
「それは…その…だから…」
「あんた…あんた、九州の熊本の病院の赤ちゃんポストに預けられたわね…それで…千葉の貧しい漁師の家と養子縁組を組んだけれど…家の長男が気に入らないと怒鳴りあいの大ゲンカをして…イヤになって家出して…中学も卒業できなくなって…そのあげくに、千葉と埼玉で連続通り魔事件起こして逮捕されて…刑事裁判相当と言われて、懲役5~8年…だけど…脱獄を繰り返して、問題になっていたわね…」
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