15769人が本棚に入れています
本棚に追加
/547ページ
「さーて、じゃあギルドから探しますか」
只今昼時。一応出るときに兵士さんから昼飯と地図もらった。本当にありがとう。
「いや、あのサンドウィッチは美味かった。兵士さん料理上手ね。…と、ギルドめっけ」
俺っちの見上げる視線の先には【悠久の雫】と書かれた看板。
いいよいいよ、俺っち厨二は大好きよ。魔法とかだってかなり憧れなんだから。
「そんじゃとつにゅーう」
カランカラン、と音を立てて扉を開ける。結構想像してたのと違ってた。
大体こういう場所には酒場が付き物かと思ってたら、小洒落た喫茶だった。
とりあえずカウンターらしき所に向かう。ちらりと見てみたけど、依頼は張り出されてる依頼書をカウンターに持ってって依頼を請け負う形みたいだ。
「あのー、すんません。ギルドに登録したいんですけど」
「登録ですね? それでは此方に必要事項とサインをお願いします」
こなれた手つきで俺っちに書類を差し出す受付のお姉さん。オネエさんじゃないから注意。
名前は…念のためレンゲ・ヒシミヤにしとくか。てか本読んでる時も気付いたけど、地球とじゃ文字が違うのに普通に読めるし、今みたいにスラスラと書けるな。異世界クオリティ万歳。
歳は16っと、魔力と属性は……、いや知らんよんなもん。飛ばすか。
えーと、何々、『依頼で何が起ころうともギルド側は一切責任を負いません』か。何をするにも自己責任、それは大事さね。
よし、枠にチェック完了っと。
.
最初のコメントを投稿しよう!