異世界への挑戦! ~初めての戦い~

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「あら? 魔力と属性の欄が未記入ですね? 調べてないんですか?」 「あ、はい。今まで気にせずに暮らしてきたんで」 うん、俺っち嘘はついてない。 「だったら測りましょうか。マスター、魔力と属性調査お願いします」 「ん? 調べてない奴が来たんだね。分かった、それじゃ君、着いて来て」 マスターと呼ばれた眼鏡を掛けた優男が俺っちを誘導する。恐らくこのギルドの取締役的な何かだろうな。 案内された部屋に入ると、水晶玉が一つポツンと部屋の真ん中に置かれてた。 「あの、調べるのは良いんですが魔力ってどう出したら?」 こればっかりは本には書いてなかった。あるのが当たり前だし仕方ないか。 「魔力を使った事がないのかい? 簡単だよ、暖かいものをイメージして、出したい部分を意識する。大抵は手に出すよ」 軽く礼を言ってから集中する。……お、なんかある。これが魔力ですね、分かります。 「どうやら掴めたみたいだね。それじゃそれを手に集めて水晶に触れてみて」 言われたとおりにやってみる。すると水晶にはヒビが入った。 …やっちゃった? てへぺろ。 .
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