つい、この前のこと。

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―――――― ―――― ―― 灼熱の太陽が、 じりじりと焼き付くように目を落とす。 中学3年の夏、 熱いアスファルトの屋上で、蝉時雨を遠くに聞きながら。 「ずっと前から好きだった。」 ベタなセリフに赤く染まった頬を、夏の陽射しのせいにして。 「ごめんね」 君の瞳は… 「私―…」 夏空の色に、蒼く揺れた気がした。
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