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ヤバい、ホントにヤバいです、どれくらいヤバいかって言うと横の机に置いてあった、恐らく破いたらその人間が死ぬよ? な個人情報満載の書類に手をかけて破きそうになってるぐらいヤバいです!!
「あー、えっと、神様も相当苦労してるんですね? 一緒に酒飲むぐらいなら出来ますので、神様が辛くなったらのみながらでも愚痴聞きますよ?」
おおう…神様から、友人と同じ中間管理職の苦労人の匂いがしたからつい同じノリで言ってしまった…ちょっと失礼でしたか…
と、思ったら神様からどす黒いオーラが消えている…
「……ホントに?」
なんかすんごい涙目に弱々しい声で聞いてくる神様がいます。
うん、イケメンだから許されると思うなよ? そういうことは女の子がするべきでしょう…
「うん」
ぎゃあ!? とりあえず頷いたら、神様が泣き出してしまわれた!!
ちょッ、どうしろっていうんですか!?
とりあえずまぁ、ポケットからハンカチを出して渡してあげます。
ちなみに、これ相手が女の子ならフラグたってただろうけど、相手は男だし私はブサイクなので特にフラグは立たないのである。
「あ、ありがどぅ…」
イケメンって泣いてもイケメンなんですね?
ブサイクは泣くと超ブサイクに大変身するのに…
ま、なんであろうが誰かが泣いているなら、慰めてあげないとですよー…
「転生とかは、いつでもいいんで、とりあえず酒でも飲みましょっか? 愚痴、聞きますよ?」
そう聞いてみると、神様は首が千切れそうなぐらい頷くのであった。
ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー
「それでね! あの糞爺がなんて言ったと思う!!」
「なんて言ったんですか?」
「『あ、やっぱりそれいらない』だよ!?僕が何日も徹夜して、それを作ったってゆーのに!!」
あ、どもブサイクです。
現在、天界の屋台にて神様と二人で酒を飲んでおります。
それにしても、神様の話を聞いていると、なんとも下界も天界もそう変わらないものなんですなぁ…
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