~始まりの章~

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東京に住む少年マサヤは街を歩いていた。 空を見上げてマサヤは思う、 (おれも冒険とかしてみたいなー、 デジモンと一緒に、とかさ…) そんな、テレビと現実の狭間を妄想しながらマサヤは街を歩いていた。 歩いていた…ハズだった ―――そこは草原だった。 誰か女の人に起こされた 「あの!スミマセンけど、起きて下さーい!」 マサヤは聞き覚えのあるその声で目を開け、 寝ぼけながらも女の顔を見て目を覚ました 「……もしかして…アイドルのマイちゃん!? 大・大・大ファンなんです!! なんでこんなとこにいるんですか!? こんな…とこに…… …ココ、どこ?」 「分かんないよ、一面の草原、 私もさっき気がついたんだけど。 改めて、マイといいます きみ名前は?」 「マサヤと申します… 散歩してたと思ったんだけど…」 「マサヤくんか。 私は次の仕事場に向かうトコだったんだけど、ココどこだろうね? 変な卵と機械も落ちてたし」 「?」 よく見るとマイという女は 掌サイズの機械と ラグビーボールほどの大きさのタマゴを持っていた。 それはマサヤのすぐ隣にも転がっていた。 「!! これは、デジヴァイス…!? ってことは、これはデジタマ??」 すると突然、二人のもつタマゴにヒビが入った。 あっという間にカラが割れ、 中から小さな生き物が誕生した。 「ドドモン!!もしかして君はおれのパートナーなのかい!?」 「キャ!何コレ???」 「あ、マイちゃんのパートナーデジモンはプチモンだ!」 「デジモン!? デジモンって、あのテレビとかゲームで人気の?」 「そう!そのデジモン!! それにこの機械はデジヴァイスといってデジモンのパートナーの、 そして選ばれた証!! デジモンは実在したんだ… これから冒険が始まるんだ…!」 「私ちょっと展開が急過ぎてついていけないんだけど… とにかく、少し歩いてみない?他の人がいるかもしれないし」 「確かに他にも人がいるかもしれないけど、いたらその人にもパートナーがいると思うよ ここはおそらくデジタルワールド、 おれたちには何か大きな使命があるはずなんだ!」 「なんで楽しそうなのよ」 「ま、とりあえず歩こうか! 行こう!ドドモン! マイちゃん!プチモン!」
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