驚愕の事実

2/7
前へ
/333ページ
次へ
その日、私は、東京本社へ出張していた。 いつもより遅い時間に帰宅すると、秋山は私の作っておいた晩御飯を肴にして酒を飲んでいた。 秋田出身なだけに大酒飲みだ。 「ただいま~」 『お帰り~』 その日、秋山はだいぶ飲んでいた。 いや、呑んで、呑まれていた。 今日一日の報告も兼ねて、何気ない会話を楽しんでいたら、突然怒鳴りつけられた。 そして、ありえない事に手を挙げてきた。 最初、信じられなかった。 何が起きたのかわからなかった。 理不尽な仕打ちに私もイラッとして大きな声で叫んだ。 それがまずかった。 『大声だしゃぁ、いいってもんじゃねぇんだよっ』 秋山の暴力を更に、ヒートアップさせてしまった。 生まれて初めて、私はDVを受けた。
/333ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加