一つ目の出会い

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「「いらっしゃいませ~!!」」 元気よく迎えた店員にカウンター席を案内された。 まずはビールで乾杯した。 周りが賑やかで秋山の声が聞き取りづらく、自然と身体が秋山に寄り沿っていた。 そして、距離が近い事もあり、私はある事に気づいた。 「秋山さん、ニキビ跡がないね?なんかお手入れしたの?」 失礼だとは思ったが思わず聞いてしまった。 だけど秋山はそんな事には気に止めず、 『僕ね~、身体の体温が上がると、昔のニキビ跡が肌に浮いてくるのよ~、普段はサラサラでつるつるの秋田美人ばりの肌なのにさ~😣』 と泣きまねをする。 「秋田美人って、秋田出身なの?」 『いぇーす!!』 「へー、私は福島なんだよ。同じ東北人だね。」 意外な共通点になんだか嬉しくて心が和んだ。 また、秋山との話しは楽しかった。 飲んだり食べたりしながら色んな話しを沢山して盛り上がった。 酒の力もあっただろうが、とにかく秋山は愉快な男だった。
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