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紫蘭が席に着く為、ある人間の少年の横を通り過ぎた時、その少年が口を開くのが見えた。
「何が皇家だよ。全然大したことねぇな。」
その瞬間、茜漓が少年の胸元を掴み上げた。
余程苦しいのか、少年は茜漓から逃れようともがいている。
「てめぇ…殺す。」
そう言って茜漓は少年の首に手をかけ、段々と力を込めていった。
「止めなさい、茜漓。他の皆も手出しは無用です。」
彼の意識がとぶ寸前、紫蘭は言った。
よく見ると、教室内全ての血蘭鬼が戦闘体制をとっていた。
「で…ですが…」
「茜漓、僕は気にしていません。その手を離しなさい。」
「はい…」
茜漓は納得がいかない顔をしながらも、少年を解放した。
それと同時に血蘭鬼達も体制を戻した。
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