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私、朝倉千里は授業をちゃんと聞く気はない。
いつものように私は頬杖をつき、
服の中から腕にイヤホンを通し、耳に付ける。
今の席は一番後ろの端の席。
基本気づかれることはないが時々背後に先生がいて死ぬかと思ったことも何度もあった。
でも、やめる気はない。
別に全部聞いていないわけではない。
ノートはちゃんととっている。
先生の話も、音楽を小さめにしているため、ちゃんと聞こえている。
今日もいつもと同じ。
頬杖をつき音楽を聞く。
ふわふわとした優しい音楽に可愛い、輝くような歌声。
"カタオモイ"。
この曲はそんなことを綴った曲。
見た目が根暗な私だけれど、
見かけによらない、
恋愛ソングは好きだし、部屋にぬいぐるみが置いてあったり、
可愛らしい服や小物を持っていたり。
パワーストーンのキーホルダーやブレスレットを持っていたり。
明らかに性に合わないであろうに。
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