今日も私はイラついている

5/6
前へ
/6ページ
次へ
私は入力の続きをはじめようと、坂崎にくるりと背を向けた。 すると、露骨に苛立った顔をした坂崎に、また椅子ごとくるりと反転させられた。 「あのなぁ、紺野は一応俺の部下でしょ。それなら、お前の部下の不始末は俺の不始末でもあるってことじゃないの?」 ホントにコイツの言葉にはいちいちカチンとくる。 坂崎は私と同期だけど、肩書きは課長だ。 だからヤツは同僚であると同時に、私の直属の上司でもある。 悔しいことに。 「っるさいわね! いちいち首突っ込んでこないでよ。これくらい私一人でできるわよ。わざわざ課長さまの手を煩わせなくってもっ」
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3060人が本棚に入れています
本棚に追加