~遥かなる草原への旅立ち~

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昔々、あるところのモンゴルに、モンゴル人の伝統的な移動式住居である、ゲルが捨て去られていた。置きゲルである。 置きゲルは、大草原のド真ん中に捨て去られ、忘れさられようとしていた。 そこに、移動中の家族がやってくる。 父 「ん?なんだこれは、まったくゲルを無駄にしやがって」 母 「まったく悲しいことね。でもあなた、このゲルまだまだ使えるわよ」 父 「あ、ホントだな。最近うちのゲルの調子も悪いし、建てられないと困るから今日はこいつの横に建てるか」 母 「こら!クビライにチャガタイ!パパがゲルを建て終えるまで、遠くへ行っちゃダメよ!」 ムスコ 「大丈夫だよ!僕たちこのゲルで遊ぶよ!だって楽しいんだもーん」 ここで、父は気づいた。こいつらをここで寝かしてしまえば、久方ぶりのホットな夜が送れるのではないか、と。父は、賃料のつもりで、幾ばくかの銭を置き、子どもたちに、今日は林間学校のつもりでここで寝なさい、と厳命した。 セックスレス、プライスレスである。 この夜、モンゴルエキスプレスとなった父は激しかった。母も二人きりの夜を存分に楽しんだ。 こうして生まれたのが、後のチンギス・ハーンである。下ネタである。
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