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「暗ぇな……」
俺は、一、二メートル先をゆっくりと歩く涼介に向かって、小さく呟いた。
「んー…」
暗すぎて、こんなにも近くにいる涼介さえもがぼやけてしまう状態。何とか見えるも、真っ暗な中で、何かが動いている様にしか見えない。
「涼介の親父さんたち…次はいつ頃戻ってくる?」
俺は少し歩くスピードを上げ、涼介の隣に並んだ。
「んー、五月の、初め…あたり?」
「マジで!?じゃあ、もしかしたら、誕生日も祝ってもらえるかもな」
「別にぃ…俺の事なんかより仕事優先してほしいし、…まずそんな期待してないしっ!」
そんな事言ってるけど……
口元、緩んでるし。
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