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素直に嬉しい、祝ってほしい、一緒に過ごしたい、って言っちゃえばいいのに。
「じゃーねっ!また明日っ!」
気付くと、もう涼介の家の前まで来ていて、涼介は扉から顔を覗かせていた。
「ん、ちゃんと鍵閉めろよ?」
「はーい、ゆーやんも気を付けてね!」
「はいはい…おやすみ」
"おやすみ"涼介はそう返してから、手をひらひらと振り、家の中に入って行った。
小さく鍵を閉める音が聞こえたことをを確認してから、また歩き出した。
「ふっ……どこのカップルの会話だよ」
なんてね。
少し…いや。凄く、凄く。
本当は、滅茶苦茶嬉しい。
涼介との時間が。
FIN。
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