カスタード

涼

「ふーぅ……」

今日は結構いい一日。
なんて、振り返ってみる。

久しぶり(細かく言えば二日ぶり)に、裕翔君とも会えて。

「あ…もうすぐ三月か……」

机の上に置かれた小さめのカレンダーを見て呟いた。
パラパラとページを捲っていくと、五月のページ。

九日だけは、丸で囲ってある。

別に…期待してない訳じゃない。
もしかしたら……とか、少し思ってしまったりする。

前、電話掛かって来て話した時も、二人とも機嫌よかったし。

「うぅ～っ！期待はしないっ！絶対に…！」

自分で自分のほっぺたを軽く何度も叩いた。

だって……もし違ったら…
その分、辛くなる。

FIN。