103人が本棚に入れています
本棚に追加
そんな事を言いながら、涼介先輩はずっとにこにこしている。
この人には、羞恥というものが無いのだろうか。
いつもいつも……
可愛い…けど…。
「はぁ、じゃあもう会えたでしょ?帰ってくださいよ」
「えぇ~?そんな冷たくしないでよぉっ!」
涼介先輩は、駄々をこねる子供の様に、俺の腕をぶんぶんと揺する。
計算なのか、自然なのか、上目遣い。
「うわっ…!/」
俺の腕を掴んでいた先輩の腕を、無理矢理自分の方へ引っ張った。
そんな事を予想していなかった先輩の体は、簡単に俺の胸へ引き寄せられた。
顔を近づけ、目線を合わせる。
「……そんなに俺と居たいなら…これから俺の家にでも来ますか?」
最初のコメントを投稿しよう!