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『だからぁ!もう好い加減…』
廊下から聞こえてくる、
雄也の最高にイライラした荒っぽい声。
「揉めてんのかなぁ…」
広い図書室にポツンと。
何だか淋しい。
そんな事を考えていると、最高に機嫌の悪い雄也が戻ってきた。
「あーもう…!」
「電話…女の子?」
「あ、嗚呼…そう。もう別れたんだけど…」
そう言って、俺の隣に座った。
「ふふ…いいじゃない。
それ程、好きになってくれたんでしょ?」
「あのなぁ…別れても付きまとったり電話何回もしてくる奴なんかに愛されても嬉しかないよ!ただ重いだけ」
「そういうもの?」
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