プロローグ

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 「なあ、聞いてくれよ!マジで!俺見たんだよ!」  日本家屋でそんな事件が起きている頃…  同じ学区内では緊急集会が開かれ、学校中が普段より騒がしくなっている頃。 学校一騒がしいと定評のある夕凪 健太は、隣の席に座る信太郎の席を揺らした。 「だから、夢でも見たんだって」 「いーや、あれは絶対にこれだよ!」  両手をだらんとさせ、【お化け】のポーズをとる健太にハア、と溜息を吐いた。 「信じてないだろ!」 「僕見えないから。大人しくしとけ。どうせ朝の集会で集まって来たんじゃねーの?ほら、視える奴の周りに集まるって言うし」 かくいう新太郎は、霊感はさっぱりなのである。 ただ、最近変なものは視えるのだが…。
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